テニスのウィンブルドン選手権で20歳の土居美咲選手が、格上の選手を相手に勝利、3回戦進出を果たした。20歳の新星・土居選手がウィンブルドンで快進撃。土居選手は「(ウィンブルドンは)小さいころから思い描いていた場所なのでうれしいです」と語った。ウィンブルドン選手権2回戦。クルム伊達公子選手(40)が敗れ、日本勢で残るのは土居選手ただ1人だった。土居選手の世界ランキングは133位、対する鄭潔選手は84位と格上。しかし、サウスポーの特徴を生かし、相手のバックを突いた。土居選手がストレートで3回戦進出。試合後、土居選手は母親の裕佳さんに喜びの電話をした。裕佳さんは「勝ったよみたいな。幼稚園のころは、男の子とよく遊んでいました。こんなに早く、こんなに強くなっていくとは思っていなかった」と語った。土居選手はジュニア時代からたぐいまれな才能を見せていたという。かつて、土居選手を教えた八木 崇コーチは「ジュニア時代から、世界のトップと思っていました。まだまだこんなもんじゃない、世界のトップにいける選手だと思っている」と語った。さらに、伊達選手も才能を買っていた。2008年、伊達選手が復帰した当時のダブルスパートナーが土居選手だった。高い技術もさることながら、一番の長所は圧倒的な気持ちの強さ。土居選手は「自分のチャレンジャーの気持ち、積極的な気持ちでプレーすることが、今、一番大切だと思います」と語った。