東京・立川市の警備会社でおよそ6億円が奪われた事件で、逮捕された男らは、犯行後、逃走に使用していた車のナンバープレートをつけ替えながら、高速道路で茨城方面に逃走していたことがわかった。国内犯罪史上、最高額の現金が強奪された事件。警視庁は、住所・職業不詳の植木秀明容疑者(31)を、強盗傷害容疑などで逮捕したが、共犯の渡辺 豊容疑者(41)の行方はわかっていない。指名手配されている渡辺容疑者の元妻は「びっくりしている状態です。何がなんだか、さっぱりわからないです。『えっ?』みたいな。もう本当、状況がまったく。そんなことする人だと思ってなかったし」と話した。植木容疑者は、取り調べに対し、「もう少し、ゆっくり考えさせてくれ」という以外、話さないという。犯行では、70もの麻袋に分けられていた60kgの現金が、わずか15分で運び出され、逃走の際には、国立府中インターチェンジから中央自動車道に乗り、その後、茨城県の常磐自動車道・谷田部インターチェンジで降りるなど、高速道路を乗り降りしていた。さらに、途中でナンバープレートをつけ替えるなど、経路が特定されないようにしていたことがわかった。1日に行われた植木容疑者宅の家宅捜索は、11時間以上に及び、靴などが押収された。一方、当初6億400万円とされていた被害額は、5億9,900万円余りと判明した。この現金は、いまだ行方不明となっている。