13日の東京株式市場は、12日より76円96銭高い、1万0,589円76銭で取引を終えた。13日の取引について、SMBCフレンド証券投資情報部・松野利彦氏の解説です。13日の東京株式市場は、外部環境は好調ながら、上値は限定的だった。ポルトガルの国債入札が無難に通過したことで、ヨーロッパのソブリンリスクはひとまず後退した。世界的に株式市場が上昇していて、東京株式市場にフォローの風が吹いている。一方で、寄り前に発表された11月の機械受注統計が予想に反してさえなかったため、上限も限られた。14日に株価指数オプションの精算日を控えて、強気派と弱気派がせめぎ合っていたことも値動きを狭くしたのではないかとみられる。こうした地合いで、セクター別にゴム以外は、すべてのセクターが上昇した。中でも鉱業、石油などの市況関連は、オーストラリアの洪水継続で、商品市況の値上がりを反映、また、銀行、証券、その他金融などは、アメリカ株式市場で金融株が急騰したことを好感したものとみられる。14日は週末だが、13日夜に実施される欧州債の入札が引き続き好調で、落ち着いた外部環境なので、平均株価も続伸が予想される。