18日の東京株式市場は、17日より6円16銭高い、1万0,842円80銭で取引を終えた。18日の取引について、大和証券投資情報部・目野博之氏の解説です。18日の東京株式市場の平均株価は、小幅続伸となった。前日のニューヨークダウは、アメリカ製造業業況指数が大幅に改善したことが買い安心感につながり、2年8カ月ぶりの高値となった。一方、東京市場の平均株価は、小幅反落して取引を開始した。週末にあたることや短期的な過熱感が意識され、利益確定の売りが先行した格好となった。しかし、こうした売りが一巡してくると、朝方に売りが目立った大手銀行株が持ち直してきたことや、内需の主力株が買われたことで、平均株価は上昇に転じ、1万0,800円台前半でもみ合う展開となった。後場に入り、アジア市場の株式相場が総じて堅調であったことが投資家心理を明るくし、やや強含む局面もあったが、中東情勢の不透明感や、18日から始まるG20(20カ国財務相・中央銀行総裁会議)の議論を見極めたいとの思惑から上値は重く、結局、6円16銭高と小幅続伸で引けた。