米原子力空母ジョージ・ワシントン（ＧＷ）が６日、日本配備後初めて米海軍横須賀基地で一般公開され、約３万人が訪れた。午前９時の開場前に約３千人の長蛇の列ができて関心の高さをうかがわせる一方で、市民団体は危険性を訴える活動をした。　艦上では飛行甲板と格納庫が公開され、艦載機の離着艦の手順を解説したビデオの上映や搭載できる爆弾の展示もあった。二宮町から来た女性（７０）は「大きすぎて飛行甲板に立っても自分がどこにいるかわからなかった」と驚いていた。　ジョン・ヘイリー艦長は「日本の皆さんにＧＷを見てもらう機会が持てて、とてもうれしい。新しく日本に来た乗組員たちも異文化を楽しんでいます」と話した。　基地近くの京急汐入駅と横須賀中央駅の前では、市民団体「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」が、ＧＷの火災事故報告や原子力艦の安全性に疑問を投げかけるビラ配りをした。　メンバーの呉東正彦弁護士は「ＧＷや横須賀基地を大勢の人が見て、関心を高めるのはいいが、原子炉の安全性などの面にも目を向け、地元市民の不安も共有してほしい」と訴えた。