東京電力は福島第1原発2号機で、原子炉建屋内の放射性物質の濃度を下げ、作業環境を改善するため、換気装置の運転を始めた。東京電力は、11日午後3時すぎの会見で、「(午後)12時42分から(局所排風機の)運転を開始してございます。この状態で運転をしながら、サンプリング等、ダスト関連の監視をしていくということになります」と発表した。東京電力は、2号機原子炉建屋内の放射性物質の濃度を下げるため、昼すぎから、「局所排風機」と呼ばれる換気装置の運転を開始した。3日間ほど運転させた後、放射性物質の濃度が十分に下がれば、建屋内にこもった湿気を外に逃がすため、二重扉を開け放し、建屋内で作業できる環境を整えたいとしている。ただ、扉を開放する前には、周辺への影響について、原子力安全・保安院や自治体に説明するとしている。また、増え続ける高濃度の汚染水の処理問題で、東京電力は、水漏れが見つかった汚染水の浄化システムの修理を、11日にも終える予定。このシステムを15日にも本格的に稼働させたいとしているが、試運転開始のめどは立っていない状態。