新潟東港の第2東防波堤が3日から釣り客のために開放されたが、立ち入り禁止対策が強化された西防波堤には、依然、迷惑釣り人が相次いで侵入していた。新潟東港の西防波堤は、外海に全長3.3km伸びていて、さまざまな大物が釣れるという。ところが普段から波が高く、2010年は3人の釣り人が死亡、立ち入り禁止になっている。しかし、防波堤に侵入する釣り人が後を絶たないため、西防波堤の向かい側にある第2東防波堤を、3日からあえて開放することになった。ライフジャケット着用や、万が一海に落ちた際にすぐに救助ができるよう、ロープや浮き輪の設置など、安全対策が徹底されている。入場料は、大人500円で、入場時に「自己責任で参加する」と署名が求められるが、監視員が常駐し、安全に釣りが楽しめるという。第2東防波堤の釣り客は「ちょっとくらいお金を払っても、安全にできるのでいいと思いました」、「子どもたちも連れてくることができるかな、なんて」などと語った。一方、西防波堤では、立ち入り禁止対策を強化した。足がかけられ容易に越えることができたフェンスには、網状のネットを追加し、以前より登りづらくした。さらに、柵の横の鉄板も、自転車のサドルなどを引っかけられないようにしたという。しかし、3日の西防波堤には、迷惑釣り人が次々とやってきて侵入していた。無断侵入の釣り人は「(立ち入り禁止ですが)だから何? なんで皆さん来るかわかります?　釣れるから」と語った。潮が引いた地面を伝い、防波堤に侵入する釣り人。無断侵入の釣り人は「(立ち入り禁止じゃないですか?)ああ? (危ないですよ)うるさい」と語った。前回同様、自転車を持ち込んで防波堤を走る釣り人もいた。対策を強化したにもかかわらず、自転車は2人で受け渡し、柵を越えていた。無断侵入の釣り人は「これだけ釣れればやめられないでしょ」と語った。また、なぜ開放された防波堤に行かないのか尋ねると、「ここがいいんだよね。ここ魚がいるんだね」、「(釣り人の)事故なんて、車でも毎日起きてるでしょ。飛行機でも事故して落ちてるでしょ。なら、車も全部止めればいいじゃない」、「なんで駐車場で200円とられて、大人が入るのに500円とられて、10回行ったら7,000円ですよ!」などと語った。こうした実態に、新潟県港湾整備課の新保勝己課長補佐は「立ち入り禁止強化策も、あらためて検討する必要があると考えています。ぜひ、防波堤という釣...