「見えない恐怖」の放射線から子どもたちを守るため、福島市内の幼稚園で新たな試みが始まった。福島市の福島学院大学付属幼稚園では、子どもたちが室内に作られた砂場で遊んでいた。子どもは、「(何を作っているの?)たこ焼き。楽しい」、「(砂場遊びはどう?)なんか気持ちいい」などと話した。天気に恵まれた3日の福島市は、外で遊ぶには最適の陽気だったが、公園では1人も子どもの姿が見当たらなかった。屋外での活動を自粛する動きが広がる一方で、子どもたちには、外で遊べないことによるストレスがたまっていた。そこで、生まれたのが室内の砂場。福島市のみその幼稚園の子どもたちが遊んでいる砂は、千葉県産のものだという。子どもがじかに触れるもののため、先生たちが各店を回って集めてきた。この砂遊びを始めてから、子どもたちは元気いっぱいになった。さらに、みその幼稚園では、みんなで協力してやまんばを倒す、室内で体を動かす体育あそび教室「やまんばこわいゾ! みんなまけるな!」を開催。園児たちの額は、汗でびっしょりになっていた。保護者は「ここ最近、全然外に出ることがなかったので、おもいっきり走って、叫んで大きな声を出して、ストレス発散になったかなと感じます」と話した。