4月1日の東京株式市場は、3月31日より46円71銭安い、9,708円39銭で取引を終えた。1日の取引について、大和証券投資情報部の近藤慶幸氏の解説です。4月1日の東京株式市場の平均株価は、3営業日ぶりに反落となった。3月31日のアメリカ市場で、ニューヨークダウは3営業日ぶりに反落し、石油やエネルギー株を中心に、利益確定の売りが優勢となった。東京市場の寄り付き前に発表された日銀短観で、大企業製造業の業況判断指数が2期ぶりに改善したものの、東日本大震災の影響を2割程度しか織り込んでいなかったため、特に材料視されず、平均株価は、小動きで取引を開始した。外国為替市場で、円相場が対ドル、対ユーロで下落基調にあることや、福島第1原発の2・3号機で本格的な冷却システムの一部が復旧するめどが立ったと伝わり、一時は9,800円台を回復する場面もあった。しかし、1日夜に発表される3月のアメリカ雇用統計の内容を見極めたいとして、様子見ムードが強く、方向感の乏しい展開となった。