賭博問題に揺れる相撲界。花札賭博を行っていたことが明らかになった横綱・白鵬が、名古屋場所を前に、土俵入りを披露した。一方、大嶽親方の記念の品を母校が撤去した。豪快な不知火(しらぬい)型で土俵入りした横綱・白鵬。愛知・名古屋市の熱田神宮で、恒例の奉納土俵入りに臨み、あいにくの雨にもかかわらず、2,500人の参拝客が集まった。2日、仲間内で数万円を賭ける花札をしていたことが明らかになった白鵬。訪れたファンは、「きのう(2日)、びっくりした。これ以上大きなことに、名前が出なきゃいいなと思います」と話した。11日に行われる名古屋場所を前に、渦中の武蔵川理事長らも参加して、場所中の安全祈願をした。終了後、報道陣に花札賭博について質問された白鵬は、無表情のままその場を去った。ブルーシートをかぶせられ、片づけられる巨大な額。これは現役時代、「貴闘力」の名で活躍した大嶽親方の優勝額。神戸市立兵庫大開小学校の藤原敏雄校長は、「今こうやって運ばれていくのを見ると、やはり一抹の寂しさを感じます」と話した。この優勝額は、2000年春場所で、史上初の幕尻優勝した時のもの。2005年から、母校である兵庫・神戸市の小学校に飾られていたが、3日、撤去された。藤原校長は、「今まで子どもたちの目に触れて、本当に励みの材料にさせてもらっていたのが、こういうことになってしまって」と話した。相撲界を揺るがす賭博問題。力士や親方への正式な処分は、4日の理事会などで決まる予定。