北沢防衛相は13日、沖縄県庁で仲井真知事と会談し、普天間基地の移設問題について、名護市辺野古に建設予定の代替施設を、滑走路2本の「V字型」とする方針を正式に伝えた。北沢防衛相は「(普天間基地の代替施設の滑走路は)日本政府とすれば、騒音その他、いろいろ勘案した結果、V字型で調整をしたい」と述べた。仲井真知事は「誠に残念で、遺憾だと申し上げるしか、今ありません。(基地を)他府県に持っていく方法もあり得ると思っています」と述べた。北沢防衛相は、21日にワシントンで開催予定の「2+2」(日米安全保障協議委員会)で、普天間基地の代替施設の滑走路をV字型と決定する方針を正式に伝えたが、仲井真知事は「遺憾」として、県外移設を強く求めた。また北沢防衛相は、アメリカ軍が普天間基地への配備計画を発表した新型輸送機「オスプレイ」について、「日米双方で沖縄の意向を十分斟酌(しんしゃく)しながら、ご理解いただけるよう努力したい」と述べたが、仲井真知事は、「とても、『わかりました』とは言えない」と反対する考えを示した。