改革が求められている相撲協会で23日、異例の意見交換会が行われた。ここでは、米アップル社のiPadの導入が決められた。野球賭博問題など、一連の不祥事で改革が急務とされる相撲界で23日午後1時から、異例の意見交換会が行われ、親方衆のほか、横綱・白鵬をはじめとする十両以上の力士や行司なども参加し、国技館大広間を埋めつくした。大関・魁皇は「こうしてみんなが集まって話を聞くとか、そういう機会なかったので、そういう意味ではよかったと思いますよ。(改革の息吹は?)みなさん真剣に考えて」と語った。アドバイザーとして参加した公益法人協会の太田達男理事長は「公益法人というのは、不特定多数の社会の人々、一般市民が幸福になる、利益をもたらす、そういうような組織でなければ駄目ですよと」と語った。今回の意見交換会の場では、親方2〜3人が発言するにとどまったという。放駒理事長は「力士から(発言が)出なかったんですよ、残念ながら。その中でやっぱり、全員の中では言いにくいんじゃないかという意見があったので、それも一理あるなと。力士は力士だけ(で意見交換会)ということにしようかと」と語り、力士や行司ごとの意見交換の場をあらためて設けることになったという。さらに、理事会などの情報を知らない親方もいるため、各部屋ごとにiPadを設置して、情報を共有するということも発表された。村山副理事長は「各相撲部屋のところに全部、協会の費用で最新のiPadを配布して、連絡するという体制を構築してあります」と語った。