中国国家統計局は13日、2011年4月から6月のGDP(国内総生産)が、前の年の同じ時期より9.5%増加したと発表した。中国の国家統計局が発表した2011年4月から6月のGDPの成長率は、前の年に比べて9.5%増加した。前の期に比べ、0.2ポイント下がっていて、実際の伸び率は、やや減少した。これは、不動産投資額が依然、高い伸びを示す一方で、国内の自動車販売台数が伸びないなど、消費の冷え込みが成長率の鈍化につながったとみられている。消費冷え込みの背景には、豚肉など食料品をはじめとした物価の上昇があり、6月のCPI(消費者物価指数)は6.4%上昇と、北京オリンピック前の2008年6月以来の高い水準となっている。中国国家統計局報道官は「物価の調整は、経済の持続的な発展の環境づくりに必要だ」と述べた。中国政府は2010年秋以降、5度の利上げを行うなどの金融引き締め策で物価の安定を図っているが、一方で、景気の急激な減速は避けたいとの思惑もあり、難しい経済運営を迫られている。